詩人:どるとる
夜空に輝く 星のように僕も輝きたい
人を憎むことも
人に傷つけられることもないから
人は人をすぐ憎んで
人は人をすぐ嫌いになれるけれど
人の良さも知っているけど だけど
星になればいつでも輝き続けられる
夜空というひとつの舞台で すべての星が順位もなく 等しく輝いている
そんな星になりたい
僕は人間をやめて
人を憎むことも
人に傷つけられることもない星になりたい
遠い昔神様が何もない銀河に 蒔いた星の種が芽を出し 星という花になり きれいに咲いたように
僕も光の花になりたい
ああ さみしさも切なさも 胸をつらぬくような人と人にはさまれて与えられた痛みも 逆に与える痛みも何もかも 僕は捨てて ただ夜空に輝く星になりたい
そして大好きな君の夜を照らしてあげたい
窓にあたたかな光を差して さみしげな夜も切ない夜も
僕を照らしてくれた星のように 僕も
君を照らしたい
やさしい やさしい
星になりたい
せめて いつか
この世界から跡形もなくなったあとで
星に生まれ変わって
輝いていたい
あの夜空の片隅で
世界を照らしたい
すべてを照らしたい
君を照らしたい
命そのものが光る
星になりたい。