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詩人:甘味亭 真朱麻呂
ボクちんはゼッタイ現実主義王国から望んではぐれてしまった一羽の罪なカラス
群の中で自分だけが黒いカラスに混じって一羽だけ白いカラス
どうしても常識に対する興味や関心が少ないボクだから みんなからは嫌われ者さ
「ボクがすべて悪い
それでいいんだろ
すまされるならば
面倒くさいから早くして」
お前らロボットかよ!
ICチップがからだの隅々に埋め込まれてる奴らめ
そこまでどうして常識にうなずいて笑って元気に羽を伸ばせる?
ボクにはできない芸当だ 無理な話だ
飛べない鳥
あなたからすれば私は変わり者でしょう
いつまでも
しかしという言葉を言えばきりがないからもうあえて何もいわない
ボクは黒いあなたとは違ってあなたが言うように変わり者のカラス 白いカラスなのだから
それですべてが終わるなら楽なもんだ
かまわない
かまわないよ
腐ったみかんがあなたの隣にいたらあなたを腐らせてしまう
今回ばかりはいじめっ子の勝ちだ
潔くさよならだ
常識と非常識と自分と周りその境で迷子になってる
こんな日がくること予想にしてなかったからあの日キミとの結び目がもうほどけないくらいかたく結んだからほどくのに苦労した
最後のつながり
さよならまでのカウントダウン
一秒一秒が限りなく痛い
一声一声がとても苦しい
ボクは白い翼広げて
キミは黒い翼広げて
やがてそれぞれ別の世界に飛び立つ日がきて
地面蹴り上げて悲しそうにためらわないように勢いよく飛び出した夜
白いカラスはからだと同じ色の白い涙を
黒いカラスもからだと同じ色の黒い涙を
あまりに違う二人が同じ色に染まることはないのはわかってたけど同じになろうとしたんだ
そのことはずっと忘れないで
稲妻にうたれたようなあの日の恋を 出逢いを忘れないでいて
この恋が本物だったという証に…