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[31830] おにごっこの、

詩人:望月 ゆき

ぼくらは、とかく秒刻みでしか生きられない
ようにできていて
あわただしく
世界は今日も明日へと足をすすめる
そこに待っているたったひとつも
ぼくらは知らない


世界はどうしてか
いつも早歩きがすぎる
おにごっこのおには、だぁれ
夕暮れになるとかみさまが出てきて
ぼくらに教える
「もうじき、夜が来るよ。」
かみさまはなんでも知ってる


それだからといって
「はやく、おかえり。」
とは、言わない
そのかわりに
ブランコの向こうで
おかあさんが呼んでいる

2005/04/14 (Thu)
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