詩人:どるとる
僕が生まれた事も
僕がここにいる事も
それはすべて
小さな奇跡の積み重ね
君が笑っている今も
君が泣いている今も
それはすべて
小さな奇跡の大きな力
時々は人生を
生まれたことを憎み
生きている今に投げやりになったりもしたけど 僕ら人間は勝手で 嬉しけりゃ都合よく 生まれたことをありがたがるのに
また悲しいことがあるとすぐ生まれたことを憎みはじめる
ああ 奇跡だとも思わないような ありふれた出来事のすべてが考えてみりゃ すべて摩訶不思議なことばかりなんだよ
君がここにいるから
僕もここにいるんだ
君がそこにいるから
僕もそこにいるんだ
人は皆、とある繋がりで結ばれている
大したことないような そんな事さえも奇跡と呼んでも遜色ないような 幸せ 溢れている
あれも奇跡 これも奇跡 すべて奇跡
奇跡で片付ければ簡単な話になる
だけど僕や君が今生きている今を つまらない計算や 長ったらしい説明で 答えを出してしまうよりずっと 奇跡っていうほうが素晴らしい
だから僕らは奇跡の末に生まれた
いわば奇跡という木から落ちた果実のひとつ
熟した今 その果実の甘さは 味わいを広げ 様々な 場所で 様々な人との輪を持ち
そして今 ここで
奇跡の真ん中で
泣いたり笑ったり
それなりに生きてるよ
これを幸せといわずしてなんといおうか?
奇跡という言葉で
僕は生まれたからくりを 鮮やかに 色づけたい
輝いている
命は 自ら光を発しながら
すべての人の心の中で 脈々と息づく奇跡
明日もただあなたや僕や君が そこにいるだけで それは 奇跡なんだよ
なんて 素晴らしいんだろう
この出会いは奇跡
この顔ぶれは奇跡
このつながりは奇跡
奇跡だよ。