詩人:甘味亭 真朱麻呂
物事の本質を探り
それを解き明かす
輪郭をたどり
徐々に中身を紐解く
そしてやがて全てが紐解かれるとき
隠れてた真実が顔を出す
月が闇の中から雲のカーテンをすり抜けて顔を出すように
あぶり出された真実がたとえ悪くても真実を知ることはきっと何かが変わる
先へ動く 止まっていた時間が進む
そんなふうに悲しい真実でも知りたくなかったと泣いても真実は知るべきだ
それが明日への新しいステップ
長い間閉じこもってた闇から抜け出すためのたしかな光
そのために流す涙にも意味はあるんだ
きっときっと
そのあとに見せる笑顔はその悲しい真実をも上回る輝きを残す
上手に上手に出来上がった構想とイメージの輪郭をたどるだけで全て解るよ
そして輪郭をたどったらまた最初に戻って
今度は僕の線を真実の線の隣に引いていく
そこに新しい真実を描くように
引いたら中身を埋めていく 輝ける日々を材に僕は僕を象る。