詩人:甘味亭 真朱麻呂
世界はいつかのあめに降られ濡れながら
そして今日も昨日と変わらずに
一日があっという間に暮れていった
町にあふれる
いろんな色の傘
物憂げに見上げた空の濁った灰色
テレビをつければ悲しいニュースばかり
退屈を紛らすものもなくて
寝てるしかないお暇な僕
何に畏れているの
畏れるものなど何もないのに
僕は震えが止まらない
さむいからじゃない
ただ未来がとてもとても不安なだけ
いつかのあめ
どんなに時代が流れても
どんなに季節が巡ろうとも
世界は相変わらず
悲しみを降らし続ける
ぱらぱらと
悲しみで濡らし続ける
そんな世界で
僕は不安がりながら大人になっていくのかな。