詩人:ユズル
何よりも美しいものさやさやと風が草をなびく夕暮れ橋の下 きらきらと水面を染める朝焼け黄金の風みたいな 稲穂心安らかに ありたい「たいせつなものは 目に見えない」灰色のビルの中 心の在り処を見失うそんなわたしに そして君に優しい景色を 届けたい向こうの空を 見てごらんよ薄い桃色 柔らかな紫 天使の羽が浮かぶ流れる水が 橙に灯って さらさらと手をつないで 眺めようよ時間に追われたわたしたちのたいせつな ささやかな 時間