詩人:赤坂 菜葉
漕いでいないと転ぶ支えてないと倒れる行き先はひとつ行き方はいくつもある直線でも曲線でも終点は見えていてすべて徒労と思えば風は単なる圧力に変わるどうせなら風を背中に受けて鼻歌まじりにペダルを踏みつけるちゃりんなんか落ちたけど止まらない振り返らないそんなわたしも吹き抜ける刹那の点景あはれゆらゆら枯葉の振り子落ちそで落ちぬ宙ぶらりん