詩人:悲
雨が降り出した
水たまりでカエルが水泳してる
田んぼに落ちた雨は
振動してキレイな円を描いた
周りの木々達も騒ぎ始める
君が後ろで傘を
僕は一生懸命ペダルを踏んでる
木に囲まれた坂道
もっと飛ばせと言うけれど
僕わあいにくそんな男じゃないよ
たまに見かける車をよければ
タイヤが水たまりを弾くから
それを嬉しそうに見る君
僕わそれを見て嬉しがってた
学校から君の家は遠い
その距離は幸せで
できればこっから
ブラジルでも
星にでも
行きたいな
到着だよ
君の合図で僕はペダルを止めた
元気に手を降る君を背中に
僕わまたペダルをこいだ
君の家の隣に
ずっと前に出たはずの学校が建ってたけれど