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詩人:カクレクマノミ
一日を何度も繰り返して
もう僕らは数え切れない程に集めた
その内のどの一日だってまともに覚えちゃいない
不都合はないけど
悲しみがちょっと
あの人の名前はなんだっけ
とっても良くしてくれたのになぁ
あいつと笑い転げた話ってなんだっけ
不都合はないけど
悲しみがちょっと
楽しかったこと
悲しかったこと
その感情は残ってる
だからこそみんな戻りたいと言う
テレビに映ってるあの怖そうなおじさんも
そこのレジで揉めてるおばちゃんにも
楽しい時はあったんだよ
世間は安定や名誉や地位が素晴らしいものだと言ってる
自分たちの歩みの正しさを確認するかのように
ただね、拾いすぎると重くなって大変だよ
君が君じゃなくなってしまわないように祈ってる
君は君のままで素晴らしい
何を持っていなくても恥ずかしいことなんてこれっぽっちもない
抱いた夢にも恥ずかしいことなんてこれっぽっちもない
だから下を向かないで
君が笑われる前に俺がもっと馬鹿みたいなことをしてやる
世界よ、俺を嘲笑しろ
他の人が泣かないように
君が君であり続けられるように
俺以外を嘲笑したら絶対に許さない