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詩人:右色
いわゆる勝ちと負けが世の中にはあるらしい
さらに努力という得体の知れない物もあると聞く
しかし
私はついぞそんなものを見た試しがない
何かを成すには準備が必要なのであって
わざわざ努力なんて大袈裟な物語を作る必要はない
勝ちや負けの概念だってそうだ
自分でその基準を作る前から
既存の基準に頼りきって
負けだの
勝ちだの言っている
他人の負けや勝ちを見て模倣する必要がどこにあるというのだ
全部思い込みで
本当は自分で決めるべきことなのに
面倒で自信が無いからやらない
だいたい努力なんてものは他人の感想であって
行為ではないし
勝ちや負けも第三者が理解する為の記号でしかない
今の彼等は無知を餌に生きる豚
常識とかいう狼に喰われる前に
赤レンガの家を建てては如何だろうか