詩人:ジャガー
下らない過去など
もう どうだって良かった
ただ黒い夜に飲込まれて消えそうな君を
強く抱きしめてしまいたかった
静か過ぎる夜は夏の匂いをしてた
カーテンを抜ける風が妙に涼しかった
孤独なんか幾度も
耐えてきたはずなのに
会えなくなる事が
これ以上無いくらい怖かった
人はなんて
弱過ぎるんだろうね
これからこんなに険しい坂を
登らなきゃならないというのに
そう 見上げた空は
いつだって遠いさ
遠すぎて歩く意味を
必死で探したりした
でも君を愛する以上に必要な事など
とっくに無かったんだよね
気付いていたよ
時が止まってたように永い記憶さ
いつまでも終わらない気持ちみたいに
これからの事さえ
もう どうだって良かった
ただ黒い夜に飲込まれて消えそうな君を
強く抱きしめてしまいたかった
静か過ぎる夜は夏の匂いをしてた
カーテンを抜ける風が妙に涼しかった