詩人:甘味亭 真朱麻呂
今じゃ時代おくれのせつなさをまとった夜の闇の中を僕はひとりきり歩く
さびしさが身にしみる凍てついた冬の街
このままじゃ感情まで冷たくなりそうだ
なぜかしばらく会っていない君に会いたくなった
わがままを千個並べて
自分にしかわからない方程式を百個語ってく
なんてつまらない百物語なんだろう
ろうそくはないから線香で我慢して
我慢も何も聞きたくないのよ
なんて僕のくだらないジョーダンに君はそう言いながらも笑って聞いてくれるかな
僕が一番 君のこと知ってる
孤独な影 ゆらゆら夕闇の中へ溶けていく
サヨナラも言わないで
永遠に会えない二人は
君にあげようとした指輪も意味ないね
僕だけの恋心 君には届かずに
それとも知らず僕はつながらない糸電話の片方を必死に耳に押し当てながら
君の返事を待つ
愛 愛 愛 愛
愛してる
そんな言葉
期待してたのに
ばかだったんだね
ばかだったんだね
ああ 愛のばかやろう!
勝手にくたばりやがって
キスもしないうちから
ああ 愛のばかやろう!
いろいろな未来描いてたのに
それもすべて無駄になった
君じゃなくちゃ意味がないから…