詩人:どるとる
心の中に涙があふれた
海ができてしまうくらいたくさんの涙があふれた
悲しい事があって
切なくなって
独りきりになりたいけれど独りじゃ寂しい
そんな屈折した気持ち
ただ次々に涙になるだけでただそれだけで
なんとなく
仕方なくて
生きてるってだけの今はなんの光も若さもないまま
いつかの楽園のようだった幼い日々を羨ましがる
重たいかばん
窮屈な立場
そして責任の猛襲
後ろからいつでも追いかけられ
常識に睨まれて
そんな日々を愛せるわけもなく
ただ、自分は反撃したいのにヘコヘコ頭を下げるだけのこの恥を涙にかえたって悲しくなるだけなのにあふれる涙
海になる 海になる
僕はそこで溺れてる
ああ 明日はどこへ向かうのか
ふらつく足 もつれ絡まれ思考
もう生きたくなんかないのになぜか日々続行
気づけば夢から覚めて今日も死ねなかった
いくつものためらい傷が物語る青春の影
それさえ今は信じられない過去
痛みのない安らかな終わりを望むばかりで気泡のように消えてく日々をただ占う
明日はどっちかな
どの道に行けばいい
気づけば考えてる
自分がいる
死のうかなと思ったのに
ああ なんだかなあ…