詩人:Ray
太陽に対して
背を向けたヒマワリを見た
犬を連れて散歩の途中
『ねぇ どうしたの?』と
言いたくなった
太陽は連日
うざったい程に
その存在を誇張していて
こんなにも暑く
夏を主張しているのに
ヒマワリは
背を向けていた
思えば
僕の好きな言葉は
『向日葵』だった
中学時代
年の始めに半紙一杯に
自分の好きな言葉を書けと言われて
僕が筆を進めて
書いた言葉は
『向日葵』だった
いつでも上を向いていたくて
「太陽」を「夢」に当てて
いつでもそれを追い掛けていたいという思いから
『向日葵』と書いた
そして今
太陽に背を向けたヒマワリを見た
うつむいて まるで
「夢なんて」と
現実を悟ったかのように
あぁ、まるでこいつは
僕のようだと思った