|
詩人:甘味亭 真朱麻呂
起立 着席 起立 着席 点呼とります
雁字搦め 校則の檻の中に閉じこめられた青春 少年の幼き嘆きのうた
思春期はとうに過ぎて反抗期も過ぎたころ僕はこの校舎とさよならするのね
スクールはとても楽しい 今日も楽しく勉強や友達とのお話に花を咲かしたいな あの落書き今も消えてないか少し気になる
明るく振る舞って
白いワイシャツのボタン上までしめて
スニーカー汚さないように 水たまり避けて生きる少年の目には夕暮れがただ綺麗に映る
走り抜ける 風の中
まるでトンネル通るみたいに大人になった
トンネル通る前までは子供でいられたのに
懐かしい思いを抱いたまま
眠れない夜 未だにある
きっとあのスクールは思い出というがれきの下に埋もれた記憶だから
もう帰れない
帰れないのはそのせい
ああ スクール デイズ
僕たちの素晴らしい朝焼け まぶしいから
友達や先生ともう少し話せばよかったなとか今だからわき上がる後悔もひとしおで
でももう帰れない
夕暮れの彼方に光る幻の日々 幻と消えた日々
それはまるでなかったことで僕が勝手に作り出したイメージみたいな記憶だ
でも確かにあの頃僕はいた
アルバムの中で笑ってるもの はしゃいでるもの
卒業の作文も生き生きしてるもの
大丈夫
悲しくても
涙でちゃっても
僕は少年のまま
綺麗な瞳さ
だから
起立 着席 起立 着席
懐かしいあのチャイムが鳴ると走り出しちゃう
日常という変わらない流れの席に座んなくちゃね!
だなんて笑う僕は今 大人です
それでも今は今で楽しくやってるよ
ご心配なく
その奥で揺れる 影
今日もせつなくひと粒目尻にあるけど
大丈夫
僕はもう大人だもん
泣かないよ
強くなるよ
きっと、ね!!!