詩人:甘味亭 真朱麻呂
人をわけもなく憎む気持ちが僕の力
人をわけもなくやたらに傷つける事
獣のように本心のままに生きれたらどんなにいいのだろう
でもその分人間の心を失ってしまうから僕は今みたいなやさしい心もなくしてしまうね
人を憎んだり人を嫌ったりする事が本来人間の本心ならば
ここにあるやさしさはもう必要ないねと神様に引っこ抜かれる
でもイヤだよ それもねなんか
僕はやっぱり自由に人を憎みたいしまた人を愛したいのさ
人を憎むこともなくしちゃだめな感情で人を愛す感情もなくちゃならないものだから どちらも大切だよ
人間が人間として生きるために 形を成すために
心をひらいて
本当を引っ張り出す
邪悪でも誠実でも
人はやっぱり悪魔と天使 二つの心もつ堕天使のまま おれた運命の翼を抱えて
地を歩く
それが似合わしい
そう思う
心から 根底から
鏡に映った自分の姿
こんなにも醜く可哀想なほど傷だらけ
でもどこか愛らしい
あなたが傷ついた分私も傷ついた
そんな私を私自身が独り愛す
そんな自分も愛していきたい
そんな自分も愛してほしい
孤独な翼に微笑みかけて哀れみじゃなく本心からの涙を与えてほしい
愛を
愛を
愛を
ただ求めてるだけ
私 哀れな堕天使
堕ちた天使
私 哀れな人間擬き
堕ちた狩人
それが本心
真の本心
虚像じゃなく
実像の自分
鏡に映る自分もまた自分
だけどこちら側の本体の自分も自分
その事を忘れず生きたい
明日も
明日からも。