詩人:ユズル
ちいさい頃から おくびょうで
はじめの一歩は 重くておもくて
群れているものたちが 恐ろしくて
黒の混ざった藍色の風が吹く今もまだ
瞼を下ろして 幼い日の 宝物を浮かべてる
こころの強さって 生まれたときから
決まっているのかなあ
時計だけが あっというまに
ぐるぐると その速さを増している
金色の雫がある日ふと 降り注ぐ
瞬きをして 涙が あの日の宝物みたいに
宝物みたいに 僕から溢れたんだ
こころの強さは 生まれたときから
決まっていたとしても
いつか出逢えるかなあ
ありふれた やさしい未来
僕だけの しあわせに