詩人:Ray
愛想笑いにはもう疲れた
こんなことがしたくて
僕は今まで
頑張ってきたわけじゃないのに、と
ガミガミ嫌味ったらしい説教を聞きながら
拳を握り締めた
楽しくもないのに
面白いこともないのに
こんなふうに
人に愛想を振り回している
この僕の日々はなんだろうと
ずっと
気付かない振りをしていた事柄を
考えてしまった
毎日が楽しくて
明日が来るのが待ち遠しかった日々は
僕にとって
いつまでだったんだろう
心から笑えた日々
気を許せる場所
いつの間に
失くなってしまったんだろう
還りたい できるなら
その頃に
こんな日々を送りたいが為に
僕は
大人になったわけじゃないのに