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詩人:どるとる
この世界は災厄の吹き溜まり
答えは暗い海の底
かりそめの生きていく理由と生まれた意味がそろったら
白々と明けていく空に向かって
歩いていくのさ
おざなりのローテーションで
行き交う人の流れ絶え間なく
忘れられたように
日陰に咲く
花の名を誰も
口に出さずましてや覚えていやしない
雨上がり 土曜日
水たまりに明日を映してそこに見えた
いつかの笑顔にまた今日もどこかで出会えるなら
涙さえ乾いていく
どこまでも続く
地平線の彼方まで
変わらない景色に
彩りを添えるのは
ごくありふれた
愛や優しさだったりするから
いつかの笑顔にここで再び出会えるなら
涙さえ乾いていく
涙さえ乾いていく。