詩人:どるとる
ただありふれた日常風景の中に
気づかないだけで幸せは隠れているものなんだ
欲張りな僕らは普通の幸せじゃ物足りないと平穏で何不自由ない毎日など見向きもしないよ
幸せはいつも
目の前にあるのに
絵に描いたように当たり前すぎて僕らの目には輝いて映らないようだ
世界を見渡してみれば僕などどんなに幸せなんだろう
腐るほどあふれる人の中で 僕は今生きていて 笑い泣くことができる 平和すぎる毎日の中で平和と引き換えに何か大切な気持ちを見失っている
この頃
形あるもの色を持つもの
思えば幸せは目にも見えないものじゃないか
だから最初から幸せをつかもうとしても簡単にはつかめるわけがないんだよね
幸せとは形じゃなく
心の中で感じる気持ちのことをいうのだ
何事もなく今日も日が暮れる 幸せとはまだいえないような日々だと 言ってても
うれしいとか 悲しいとか思うことが もう幸せじゃないのかい
僕らの思うような幸せは偽物 まがい物
幻かもしれない
本物を見極める目があるのなら
今すぐ 目の前にある毎日を心から幸せだと言ってごらん
不平不満を抱きしめて 生きるよ
道端に咲く花すら美しいとは思えない
僕らに与えられた
幸せなど なんの価値もないゴミ屑さ
騒がしい街にも
家の中にも
学校にも
会社にも
それ相応の
幸せがある
世界を見渡してみれば僕などどんなに幸せなんだろう
腐るほどあふれる人の中で 僕は今生きていて 笑い泣くことができる 平和すぎる毎日の中で平和と引き換えに何か大切な気持ちを見失っている
この頃
案外僕も幸せだったんだね
今笑っていられる
今楽しいと思える
それだけで幸せ
それだけで幸せ
心の中の霧が晴れて 青空がのぞいた
あそこにもここにも
どこにでも幸せは
見えないだけで
確かにあるんだ
ほら、感じることのすべてが幸せの形。