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[172373] うまれてはじめて

詩人:どるとる


歩き続けて 僕はこのままどこに行くのか
生まれたときからずっと同じこと考えていた

まるで一本の長い道を歩いているように
変わり映えしない日々 幸せとはなんだ?

ただ人は歳を重ねて 幾重にも繰り返す季節を行き交うだけで
やがて枯れ葉が舞い落ちるように その時がやってくるんだろう

僕の中には何もない
誰かを思うことも
誰かに抱く気持ちも
曖昧な深層心理
すれ違うように
少しずつ離れてく

うまれてはじめて
誰かを好きになったよ
だからなんなんだろう
わからないけど心からあなたが好きです

人を愛すこと
人に愛されるということ
まだ歩き出したばかりの恋

心に吹くすきま風を埋めるような二人の愛は優しい笑顔に宿るよ

はらはらと落ちては
クシャリとしなる落ち葉のように
いつか僕も時代に埋もれ消えていくとしてもあなたを愛し続けて 眠りたい

うまれてはじめて
自分より大切なものを見つけたんだ
不思議だけど
あなたの前では嘘がつけない
すべてさらけ出せるんだ
愛してる 愛してる
うまれてはじめての気持ちだよ

二人の隙間を埋めるのは 優しさだったりぬくもりだったり
ちょっとした気持ちのかけらだよ。

2011/11/26 (Sat)
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