詩人:高級スプーン
モノクロの街にぽつんと赤が薄い膜を隔てた先に咲いていた花気を取られ危うく魂を持っていかれる所だった捨てられずに大切にもしなかったポケットの中身何だったかもう思い出せない見る気も起きない目を離せば消えてしまいそうな君以外この心にはもう映らない此処に居る事を望まぬ君は此処に居たいと願う僕なのに目を閉ざした一瞬次にはノイズだけしか跡形も無く赤は去った手を掴めずに振り向かせられずに心なしか心が無い