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[172398] さよなら

詩人:どるとる


木枯らし吹きすさぶ並木道
枯れ葉舞う季節
バス停に佇む
君はとても美しい

バスがやってくるよ
君を迎えに
また新しい季節へと
君だけを連れて行く

不甲斐ないばかりの僕を許してくれよ
いつも言葉足らずの愚か者だったよ

さよなら 君を乗せたバスが だんだんと見えなくなる
そして僕の記憶からもやがて君は消えていく 散りゆく葉っぱのように

ふゅるり 風がやむように そこにはただ暗い暗い夜があるだけ

北風が身にしみる街並み
裸の木々
枝が丸見え
とても寒そう

バスは遠ざかれば遠ざかるほどに なぜか僕の心の中 寄り添うようにそばにいるよ
君の面影だけが

不甲斐ない僕だけど
愚か者の僕だけど
君を思えば なんだって頑張れる気がしたんだよ

さよなら 君を乗せたバスが だんだんと見えなくなる
そして僕の記憶からもやがて君は消えていく 散りゆく葉っぱのように

ふゅるり 風がやむように そこにはただ暗い暗い夜があるだけ

さよなら その一言で終わってしまう 簡単な繋がりじゃない

だけどさよならさ
もう会うこともないね

風がさらっていった恋物語
チョコレートのように溶けて消えた

うたかたの夢。

2011/11/27 (Sun)
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