詩人:安曇
風に揺れる細く薄い私の糸が、切れてしまいそうです。日に透けて、キラキラと風の一部になりながら私の糸は柔らかく、はかなく遥か彼方に飛んで行きそうです貴方に繋がっていると信じたい私の糸は赤くはなく、限りなく透明で頼りなく、風に揺られています。貴方は気付きもせず笑っています。今にも切れそうな糸の前で、貴方は、笑っています。これがどんなに重要な事かもわからずに