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[9777] MAD(続)

詩人:放射能]

気付かなかった
俺ともあろう者が不覚
しかし俺は
放射能という毒
右手に不安は残るが
力には自信がある
ねじ伏せてくれるわ!
と本性を出し‥
‥かけたのだが
う〜ん‥‥この男
動きが遅すぎる!
薬か酒かわからぬが
刃物も簡単に
奪い取れそうだ
その時
タクシーの後方から
通報で出動してきたで
あろうパトが来た
俺がそっちの方に
歩いていくと
男はフラフラしながら
追ってきた
アホか!
警官が2名武装して
出てきたので
俺は男を指差した
ちょっとモメたあと
現行犯逮捕される男を
見下ろしながら
釈然としないものを
感じていた
物足りなさと一緒に

パトにのって警察署へ
俺は目撃者兼
(一応)被害者らしい
ドラマのような
取調べ室で調書を
ちなみに
電気スタンドは無く
カツ丼も出なかった
事を強調しておく
がっかり‥
警察は期待を裏切る
まぁ
俺は犯人ではないが‥
それから相手は
若い女性だったが
俺のタイプではなく
胸が小さかった
胸が小さかった
胸が小さかった
事件に巻き込まれた
ある日の出来事
   

2004/03/16 (Tue)
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