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詩人:山崎 登重雄
時々パラシュートで降って来る
夜中に無言で行進している
空を伝って砲弾の音がする
爽やかな募集広告
ド派手なパレード
エアラインは七色に煙る
How do you do?
この国の平和
時々誰かが生け贄になる
歴史の闇は血で血を洗う
ゲートの前で白い歯が笑う
青い目は何処を見ている
鋼鉄製の陸海空
無国籍の十字軍
How do you do?
この国の平和
冷たい折り合いで閉じ込めるほど
とっても危ない獣の群れ
罪を憎んで人を憎まず
現実に私たちは平和です
囲んでいるのか囲まれたのか
私たちは加護の中の虜
ご機嫌いかが?
まだこの国はヘイワデス
〜あの日、演習の砲弾音が空を伝って聞こえていました。
しばしの思索の後に出来たのがこの詩です。
自衛隊の皆さんには、災害救助・支援・復興、国際協力等々のご奮闘に大変感謝しております。また誇りでもあります。
アメリカには戦後の統治・復興、現在の安保というパワーバランスと、ロックンロールに感謝しています。
ただ、歪んだシステムを実感してしまうのも否めない事実。
突きつけるのは握手を求める手であるように。
笑顔こそ最終兵器であり、口元の牙が使われることのないように。
陰惨な歴史に安息の祈りを捧げつつ