|
詩人:どるとる
たくさんの迷いがある
たくさんの悩みがある
たくさんの苦労がある
たくさんの罪がある
たくさんの夢がある
失ってきたものもある
得てきたものもある
僕に残ってるものはなんだろう
ほこれるものはこれといってないけど
それでもいいやって
またひとつ何かを諦めては振り返ると少し もどかしくなる
何が正解で
何が間違いで
そんな考えはよして
ただ思うままに
心のままに
生きたいのにね
目の前に掲げられた
掟がじゃまくさくて
時々 自分の今がひどく惨めに見えてくる
それでも生きていくのだ
それでも笑いたいのだ
なぜ生きて
なぜ生まれたか
それについて僕は正しい見解を持たない
それでも、生きたい
それでも明日も笑いたい
熟した果実が枝から落ちるように
その時が来るまでは何かを信じて生きてゆく
すべてを疑ったら
何も信じられない
嘘をつかれたって
信じることは
疑うよりもずっと
素晴らしいことだと
思うから
明日もたくさん
笑い
そしてたまには
泣くこともあるさ
だけどいつも変わらないのは 僕は僕で
君は君で あなたはあなただということ
忘れないで
忘れないで
忘れないで
『自分は自分』
当たり前な事実を
さあ 夜明けなど待たずに まぶたを開くのだ
コインの表より事実は裏にあり
手の平より手の甲にこそ答えは隠されてる
さあ 行こうよ
のべ数億人にものぼるそれぞれの物語
答えは人の数だけある
正解なんて 有り得ないよ
だけど間違いも 有り得ないよ
さあ 行こう
青空を青空と思わないような見解で
見たまま 感じたままに 描く絵のように
それぞれの心に映った自分になって。