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[137377] おばあちゃんのばらーど

詩人:甘味亭 真朱麻呂


おばあちゃん
おばあちゃん
僕のおばあちゃん

たくさんたくさん優しくしてくれたり
こんな僕をこんな僕なんて思わずに当たり前に笑いかけてくれてありがとう

毎年長い休みになるたび会いにゆくけどこのまま会えなくなるんじゃないかと
サヨナラする時思う

目いっぱい愛されてるくせに
いろいろ買ってもらってるくせに
返せる言葉はいつもありがとうだけ
もらってばかりで
それでもいいんだというように笑うおばあちゃんは神様よりずっと神様だ

涙が出るくらいおばあちゃんが大好き ずっとずっと生きていてください
僕のおばあちゃん
長生きしてね
おばあちゃん子の僕はおばあちゃんのために何ができるかいつも考えてるけど
なかなか思いつかないよ

いつかサヨナラ
別れてしまう
このままなんの恩返しもできないままサヨナラするのか
おばあちゃん 積み重ねてきた時間の重さを違ってもチクタクチクタクおばあちゃんに出会えて良かった
変な質問だけどあなたは僕なんかのおばあちゃんになるため生まれてきたの?
僕のおばあちゃんで嬉しかった?
聞いてみたいよ

健康が取り柄のおばあちゃん
からだのあちこち悪くなって立てなくなって
いつも毎年行くたびに作ってくれた煮物も作れなくなって
ボケて僕のこと
自分のことさえわからなくなっても
大好きだよ おばあちゃん
僕はあなたの孫で幸せ あなただからこそ幸せ
なにもかもわからなくなったの?
それじゃまたイチから…はじめまして
少しずつひとつずつ記憶を取り戻していこうね 先が短くても大丈夫
あの日のように笑ってくれるおばあちゃんに戻ってほしいから 歌おうバラード

ぽっくり ぽっくり
起きてるのかな寝てるのかな
気づいたときにはきっとおばあちゃんは天国だけど 僕は忘れない きらめく思い出のすべてを。

2009/01/04 (Sun)
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