詩人:甘味亭 真朱麻呂
夢の扉を開ける大量の鍵束から自分が叶えたい夢の扉の鍵を探して選んで
夢から目覚めるまえに扉を開ける 扉を開ける
僕たちは夢の扉を開けるまでの時間を生きるにしか過ぎない
夜に何度もみる夢は死という夢に落ちるまでの小さな小さな夢の旅で絵本を読むようなものさ
ちょっとだけ
ちょっとだけ
目覚めればつかの間だ
目覚めはいつも
鍵を僕に渡す
現実へ帰れよと
僕は現実の扉を開けて朝をむかえる 朝をむかえる
不思議なその繰り返しに翻弄され生きる
いつの間にか黒く染まった翼 バタバタさせながら生きる。