詩人:甘味亭 真朱麻呂
頭隠して尻隠さずの意味はわからないけど
僕の場合頭は隠したものの
尻を隠せないでいた その結果悲しみに見つかっちゃった
おとぎ話の中の羊みたいに隠れ上手な羊ならば狼に食べられないですむのに
残念ながら僕は嘘や隠し事をうまく隠せない質(たち)でして
隠してるつもりでもすぐにバレちまう
どんな名探偵でも解けないなぞなぞ
どんな大泥棒でも盗めない代物
僕はもってんだ
この手に握ってんだ
いや…ちがうかな
僕のほうが握られてるのかも
すべての権利を
それでも僕はいいんだ いいんだ
アンデルセン物語のようにただ楽しいだけの日々でかまわない
それこそが夢
君とみていたい夢
夢の終わり
目覚めるまで
サヨナラの鐘が鳴り響くまで君と二人このリアルな物語の中で精いっぱい笑ってたい
また悲しみに出会ってしまっても 僕ら二人なら
どんな壁も困難も越えられる
どんな問題にぶつかっても二人は二人でいることをやめない
二人は二人のまま
それを生き甲斐にしてお互い生きているから当然の話だがずっとずっと一緒に生きていきたいよ
おふたりさん…
おふたりさん…
渋い声で言わないでね
歌謡曲みたいに聞こえるから
どうか言葉にするなら
明るく前向きに
どんな不安が胸の中で渦巻いていても
笑顔で 真顔で
うたをうたうように言葉にしよう
愛はここにある
愛し合う二人だけが見える真の愛が僕ら包み込んでる
ほら ほら おふたりさん どうかお幸せに…
なんて関係ないやみたいに遠くで言うよ
愛よ 愛よ 僕らと踊ろう ずっと側にいて
それは愛 君もだよ
二人と一つの愛でひと家族
それでこそ幸せって言えるもんだ
胸を張って高らかに愛を叫べるんだ
だから 愛よ もう僕は用済みだなんてゆかないで
二人にはまだ必要さ 離れたら悲しいよ…