詩人:どるとる
明日はどこへ
行くのかな
予定もたてずに
開くドア
昨日の風が
今日も吹く
昨日の店で
今日も会う
明日の記憶たちも
やがては過去へと
すべての記憶たちは
やがては消え去る
それでも 限りある
記憶を 覚えているかぎり 僕らの命は嘘にはならない
だから積み重ねてく時の積み木
明日は明日の思い出を
今日は今日の思い出を
消えないように
忘れないように
またどこかで
この道の先で思い出すことがあればいいな
忘れるために思い出はあるんじゃなく
いつかは消えるとしてもそれでも 思い出を 重ねる 意味は
きっと瞬間の笑顔や
うれし涙のために
あるんじゃないか
僕はそう 思った
砂浜に打ち寄せる
波のように
寄せては返す
時の流れ
さらうものもあれば
生まれるものもある
悲しみよ 喜びよ
ただそれだけが人生じゃない
輝く 涙もある
悲しい笑顔もある
明日の記憶は
今日の記憶より
素晴らしい記憶なのか
きっとそんなことはない
いつでも どんな記憶にも輝く何かがある
だから覚えていよう
今日の日の 気持ちを
今日の日の 涙や笑顔を
今日の日の痛みを
明日の記憶に繋げよう
やがてどしゃ降りの思い出もやがて 優しい思い出に変わる
今日が悲しい日なら
明日は今日の涙など
ちっぽけに見えるほどの思い出を築こう
明日の記憶に刻もう
輝くような笑顔を
優しく流れる涙を
きらめくような人生を。