詩人:どるとる
生きることは
そもそも
矛盾している
僕らの
その曖昧な
存在を
さらに矛盾させる
いつか 死ぬのに
僕らはどうして
生きるのか
様々な矛盾がある
様々な疑問がある
矛盾している世の中で
矛盾ばかりの世の中で
僕らまでもが矛盾の塊
『生きる』ということに対する最大の矛盾は
死ぬことに対する
『恐怖』と『憧れ』
そして、
『生きる』ということに相反する最低の選択は
死ぬことに対する
『畏怖』と『興味』
それからして
矛盾の塊
僕らの答えはいつでも『わからない』か『またあとで』
黙秘し続ける答え
矛盾は矛盾から生まれ
矛盾から増えていく
白と黒
イエスとノー
曖昧なものは許さない世界の中で僕らの存在自体が矛盾しているほどに曖昧だ。