詩人:どるとる
けんかのあとに
見る夕暮れは
なんで こんなにも
きれいなのかな
けんかのあとに
見る君の笑顔は
なんで こんなに
うれしいのかな
けんかのあとに
見る星空は
なんで こんなに
美しいのかな
へたくそにしか愛せないのに
丁寧に愛してくれて ありがとう
何にもできないけれど 何かがしたい
何かがしたいんだよ
けんかのあとに
本当のきもちが
言いたくなるね
けんかのあとに
素直なきもちに
包まれるね
ごめんねとか
悪かったよとか
言うのは簡単だけど
言うまでが遠いな
長いな
けんかのあとに
降る雨は
涙っていうんだよ
けんかのあとに
浮かぶ月は
笑顔っていうんだよ
幸せって そんなもん
幸せって そんなもん
些細な 出来事が
苦しくて 苦しくて
ちっぽけな言葉が
ありがたくて
ありがたくて
今日もここでけんかのあとに気づくのよ
あなたの優しさを見つけるのよ
探し出すのよ
自分の中の悪を
ほじくり出すんだよ
ああ ついた嘘も
悪口も 陰口も
見えない心の傷さえも
けんかのあとには
すべて 嘘になる
けんかのあとには
すべて 忘れる
だって僕らばかだから。