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[172612] 営み

詩人:どるとる


繰り返す変わらない営みの中で 僕らは生きている

当たり前だと思うのは人の勝手だけど 幸せを絵に描いたらきっとこんな毎日

鼻で笑い飛ばしても
ふと振り返れば
何気ない
場面に涙が止まらない

笑いすぎた
泣きすぎた
風のように
過ぎ去った
時間だけが
心の中に
いつまでも
輝いてる
しょぼい
思い出さえも
きれいな記憶のようになぜだか思い出す

きっとなんでもない
出来事がひとつ残らず幸せだったんだよね
そしてこれからもそんな出来事の一つ一つが幸を形づくるんだろう

行き交う人々の波
僕らは 乗り合わせたように ここでめぐり会う すれ違う人もただ憎み合う関係でも
出会った事には
きっとそれなりの意味がある

つまらない毎日だって吐き捨てるような毎日が きっと 本当のところ 紛れもなく幸せなことならば

見事なまでに変わり映えしない営みを
ただまっすぐに伸びた 順調な道のりを
僕らは 幸せと呼ぼう
夜明けまえの空に見つけた 星の輝きのようにそっと毎日に寄り添うような幸せを僕らは全力で愛すのだ

それが僕らのやるべきことだ

それぞれの営み
えらそうに鑑みるその人の勘定じゃけっして見破れない
誰かの その人だけの幸せ 答えはいつもどしゃ降りの雨の向こうに
悲しいことの後にあるのだから

とりあえずは やるだけやってみよう

駄目でもともと
僕の営みはそんなふうにして 続く

短編小説のように
いつまでも
飽きの来ない人生
何ひとつ同じ
日はない日々
昨日とは違う
今日がここにあり
今日とは違う
今日が明日も
待っている

大あくびして
ひとまず休憩から
始めましょう
気が向いたら歩き出す
そのくらいのペースでいいや

決まりきった常識なんてクソ食らえだ

僕には僕の歩き方があるから

順位など気にせず
群からはぐれて
周りの景色など
眺めながら
ゆっくり 行こう。

2011/12/07 (Wed)
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