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[137677] 告白するまえの男

詩人:甘味亭 真朱麻呂


ある日の僕は考えていた
くだらないこと考えていたよ
いつにもまして真剣な顔で
くだらないことなのにまじめな顔で考えていた
迷い悩んでもいた

群がる公園のハトに餌をやりながら
ぼんやり空を見上げて

クルッポー
ハトはいいなと想う
こんな気持ちを抱かなくて
僕らの境遇や今は幸せなのか不幸なのかわからない
アンバランスなままうつむくだけ

告白するまえの気持ちってどうしてこんなにも切なくなるのかなあ…?
まだ終わった恋とはわからないのに告白するまえからなんかあきらめモード半分つかっちゃってるんですけど

とめどなくあふれてくる涙はまだ早いな
一つのことが早とちりなら全てが早とちりになるような不器用でばかな僕を君はどう思ってるかな
先行きがなんだか不安ですごく雲行きがあやしい
そのうち空も暗くなり雨が降りそうだ
なんだ…夕方になったからか
冬なもんでいつでも晴れてても雨が降りそうな天気
僕は家に黙って帰る
ブランコは僕が帰っても揺れてた
かすかに…
恋はどっちに揺れるかな
僕は君に似合うとは思わないけど弱気になったら負けなのでなるべく強く振る舞います

君を愛してる
昨夜は眠れなかった
練習 徹夜で目の下には情けないくまがある

僕は告白するまえの男
そして告白してだめならば恋に敗れた男
そして告白して成功したなら恋を実らせた春男(はるおとこ)
桜はあと何ヶ月かしたら咲くだろうけど
いち早く心に咲くこと願いながら
僕は君の元に向かう
君のいる教室へ
休み時間
昨日の練習を思い出しながら練習の成果を発揮できるよに気合い入れたら
本当は不安ばっか不安だけしかないけど高鳴る胸をおさえて僕は君の元へ
その瞬間から恋人になるか ならないかわからない人の元へ 未来さえ誓うかもしれない人の元へ
僕は死ぬ気で突入。

2009/01/11 (Sun)
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