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詩人:甘味亭 真朱麻呂
お母さん…
僕はマザコンと思われても仕方ないくらいあなたが大好き
だって そうでしょう
お母さんは僕を生んでくれた人だから
お母さんが僕を生まなかったら僕はここにはいられない
こうして笑うことさえできなかった
たくさんの感謝と同じくらいあなたにはたくさん謝らなければならないことがあります
こんな不出来でばかな息子をもったにも関わらず
あたりまえな事なのかもしれないけどこの歳まで育ててくれてありがとう
そしてこれからも迷惑かけるかもしれないけどよろしくお願いします
精いっぱいの愛情で包んでくれたあなたに返したいよ
同じくらいの愛と同じくらいの思いをあなたに返したいよ
一生かかっても返せない命をもらったから全ては返せないかもしれないけど
私がいなくなっても強く生きるのよって
お母さんがいなくても泣くんじゃないわよと母は泣きながら僕に言ったよ
なんでもない時間があなたとの思い出 隠れた光
「ありがとう」って言いそびれるまえにあなたに伝えたいよ
「ごめんなさい」と言いそびれるまえにあなたに言いたいのさ
一番近く家族の中でも一番尊くかけがえのない人だから
怒られた記憶しかないはずがない
やさしいあなたの顔
思い出しながら
あの笑顔で あのやさしさでこの僕を誰よりもわかってくれた母
こんな意気地なしで無口でばかな僕を抱きしめながら大丈夫よと言ってくれたあの言葉忘れないから ずっと
太陽のような人よ
今日も陰ながら見守るように笑うけど
いつか本当のお日さまになってしまうまえに
僕はいまだなんの恩返しもできてない
いつかはしたいけどなんて言ってたら手遅れになるから永遠にあなたが連れ去られるまえにあなたには言っておきたい言葉がある
あなたにもらった愛よりとても安い言葉だけどその一言精いっぱい言わせて
「ありがとう…。」