詩人:弓月 あお
もうあたしは壊れてしまおうと思います。
あなたが壊れてしまう前に…。
そうすればあなたが生きられるはずなので。
あたしが代わってあげられる程度の
問題ではない事くらい分かっています。
それでも力になってあげたいのです。
少しでもあなたに笑っていて欲しいのです。
ずっとずっと傍にいて
「頑張ったね。」って言ってあげたいの。
ずっとずっと傍にいて
話を聞いてあげたいの。
どうしてあたしは
あなたが一番辛い時
一番近くにいてあげられないんだろう。
どうしてあたしは
あなたの痛みに
言われるまで気付いてあげられないんだろう。
泣いても泣いても涙が枯れても
あなたの痛みには届かないのに…
あたしはあなたの友達失格ですか。
何にもしてあげられなくて
ごめんね。
ごめんね。
もうあたしは壊れてしまおうと思います。
あなたが壊れてしまう前に…。
そうすればあなたが生きられるはずなので。
あなたに生きてて欲しいのです。