詩人:soRa
雨の夜
雨音が闇の中の孤独な僕を優しく包む
悲鳴にも似た君の泣き声が耳から離れない
息苦しさに耐えながらジャンクフードを頬張って
ビタミン剤を流し込んだ
もう何度目だろうか
君からの別れ話を聞くのは
僕の心はその度にらせん階段を下りるみたいに
くるくると回りながら落ちていくんだ
すると君は決まってそんな僕を受け止めて
そうしていながらすがるように泣き付いてくる
君はいつからそうなってしまったの
この街での生き方を身に付けたのなら
もうあの頃の不器用さを見せないでおくれよ
君の涙の綺麗さが
いつも僕を惑わせるんだよ
ジャンクフードを片手に君のところへ行こう
この雨がやまないうちに