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[86093] 並木道の記憶

詩人:雨蛙

紅葉揺れる
並木道
いつも二人歩いてた
くだらない話でも
君となら
何時間でも話せたんだ
夕日沈み
二人歩いた並木道
紅い葉の色も
夕闇の中では
その色を無くし
二人歩いた
この道さえも
思い出とは違って見える
足元を流れる
木枯らしが
紅葉の葉を舞あげる
季節外れの楓の葉が
そっと肩に身を寄せた
ほんの一瞬
あの日の想いが蘇る
涙零さぬ様
見上げた空は
木々に覆われ
月灯りに照らされて
鮮やかに
紅く染まっていた
何も変わらぬ並木道
気付いたよ
変わってしまったのは
僕ら二人の関係だけなんだ

2006/09/23 (Sat)
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