詩人:カィ
あなたはいつも、さよならを言わない。『またね』って一言だけ残して帰るの。別に、次に会える確信もないのに。電車が来るとき、あなたはもぅいない。あたしは、一秒でも長く側に居て欲しいのに!!覚えてしまった、エンジン音。虚しく通り過ぎてく。音のする方に小さく手を振った。振り向くはずのない、あなたに。雑路に紛れて消えていく車に。あたしは、そっと目を瞑る別に、泣いてなんかない。ただ、コンタクトの調子が悪いだけだ。