詩人:aria
感覚的に晴れ
笑うしかないような雨でも
感覚的に晴れ
嘘じゃないのよ
その時世界は
確実にクリアだったのさ
殺意という
幻覚を視る量の
仕事とか
恋という
錯覚を盲信する
関係とか
理想が
絡まって
走れなかったり
ノイズが
古傷を
覚醒させたり
君が
夢の中で
愛してくれたり
笑うしかなかった一日
それでも
嘘じゃないのよ
果てしない
憂欝のブルー
地平線のその奥の
地平線まで染め上げて
クリアに視えたのさ
怖いくらいに
やっと
聞こえたのさ
ぽつりと取り残された
あたしが
叫び続けていた言葉
笑うしかない雨に
笑われていたあたし
それでも
感覚的に晴れ