詩人:めろでぃ
いとおしそうに
あたしの髪を撫でる
アナタの手に
いつも光っていた
指環がなかった
そういえば
この前バイバイするとき
あたしが言ったっけね
あたしのこと
抱くときだけは
指環はずしてって
ワガママだって
思われるかなって
不安だったけど
言って良かったのかな
その方が
抱かれているときだけは
アナタがあたしだけの
あたしみたいに思えるから
そんなのただの
現実逃避でしかないんだけれど
2人っきりのときだけは
アナタを独り占めしていたい
帰ってしまったら
あたしだけのアナタじゃ
なくなってしまうから
誰も知らない
アナタを知ってるけど
帰ってしまったら
アナタはあたしの知らない
パパの顔になってしまうから
抱くときだけは
指環はずしてね
帰るときは
指環はめるの
忘れないでね
奥さんに怪しまれちゃうからね
捨ててしまいたい
その指環
だけど
その指環をはめさせる
次も会いたいから