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[172662] つよがり

詩人:どるとる


夕暮れの駅のホーム
ひとりきり佇めば
そぼ降る雪に
悲しい色に染まる心

愛する人 ひとりさえいない僕には胸詰まる景色
恋人たちであふれた街並み

ああ白く染まる
道の上
裸の街路樹の枝々に積もる雪 服を着てるようで 笑えた

本当はさみしいくせして つよがる僕なのに 涙をいくら流しても 流し損だね
つよがりはよせよ
仕方ないから

だけど つよくもないし 弱くもない
僕に寄り添うのは街灯の明かりと 小さな羽虫だけ

またつよがりをひとつ
言わせてね

大丈夫だよ
いつか出会える
やさしい人に

信じたいだけさ
このつよがりが
いつか、夢のように 思えるような明日が来ると

そしてまた雪の降る街を行くのさ
足跡は続くよ
まっすぐに
家の明かりめざして。

2011/12/10 (Sat)
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