詩人:与末居
夜明け前 月は静かに囁く夜を越して 太陽と入れ替わる太陽とは正反対で 交わることはないだけどいつかは 姿形を変え 真っ暗な闇に戻る その瞬間に 初めて交わり はかなく消えゆく誰も 見ることも 触れることも 知ることさえもできはしないのだただ静かに 佇む