詩人:しゅんすけ
窓の外を何気なく眺めた
影を境に地面を絨毯爆撃する陽の光
空は今日も涼しげな色合いで
馬鹿な人間を欺こうと狙っている
そしてこっそり天気予報だけが
彼らの真実を教えてくれる
人造の冷風に甘えた人間は
それを実感する事なく恐怖に打ち震える
なのにどうして
この窓から
緑の葉が煌めきながら揺れるのを見ると
海面が虹色を放ちながら流れるのを見ると
私は靴を履き
今もまだ続く太陽の攻撃に曝されようとしてしまうのか
別に夏が好きな訳じゃない
ただ
ただ
胸が踊るだけ
それがどうしても
止められない