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[14786] 晴れときどき砲弾 *妹m*

詩人:りんくす



こんな天気でも
絶対に
さしはしないと
わかっていても
兄に傘を届けたくて


黒いぬかるみに
足を捕られ
倒れると
水溜まりは
チョコの香り
晴れのち爆弾
時々傘が降るでしょう


落下傘で運ばれた
落花生から生まれたふたり
兄が私一人に
かぶせてくれた殻は
砲弾がスルリと
通り抜けてく
まるで影絵のように
私を守ってくれる
晴れのち爆弾
所により綿毛が降るでしょう


何の役にも立たないと
わかっていても
早く傘を届けたくて
雪だるまの人波を
押し退ける
晴れのち爆弾
天気は次第に
回復に向かうでしょう

2004/07/13 (Tue)
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