詩人:どるとる
今日はどんな夢を
見るのかな
それが寝るまえの楽しみでもあるよ
枕を抱きしめて
さびしさはおことわりさ
夢の中に逃げ込んでさ
僕は笑うんだよ
おやすみ その一言だけで 明日に変わる
不思議
悲しいことなんて何もない
ただ今日が終わる
それだけなのにね
ああ涙が止まらない
感受性の強さに
またその大げさな
受け取り方に
僕の心は洪水のように沈んだ
おやすみ 世界中の子供たちが見る夢だけはせめて 素敵な夢であるように 祈るよ
おやすみ 今日はどんな夢を見るのかな
争いの絶えない国ならばせめて 夢の中だけは争いのない平和でおだやかな 世界であれ 世界であれ
ああ おやすみなさい
その一言だけで今日が明日に変わる 不思議
生きてることがこんなにも不思議でたまらない
おやすみ この夜に眠る人々の涙が 夢の中ではせめて 微笑みであるように祈る
願いはたくさんの星の中に 頭の上 輝く月の裏に 瞼の裏の夢の世界の彼方に それはそれは あるんだよ
おやすみ 明日もいい日であるように
おやすみ 明日もまた笑えますように
おやすみ すべての人の悲しみが1日も早くなくなりますように
そして いつか すべての人の過ごす夜に 安らかな眠りが訪れるますように
おやすみ
その一言で 今日はさよなら
街の灯さえも消える
人足 途絶えた道
窓の小さな明かりだけが 小さく 光る夜
おやすみの声さえもう聞こえない
静寂に包まれた街
やさしさが 人々の心を包んでいる。