詩人:快感じゃがー
ああ
ふたりが
共にいたのは
ほんの一時
同じ空を見上げ
同じ空気を
吸い込み
同じ愛、
纏って
同じ夢を見た
ねえ
きみは
言ったよね
今にも
泣きそな声で
そして
そう
ぼくは
なんにも
言えなくなってしまった
夜明け
やがて
別れの季節が、
来る
途切れた
絆を
手繰り寄せるたび
埋まらない
距離が
もどかしくなって
ぼくは
いつだって
壊れそうだった
いつだって
いつだって
終わりがあるのも
多分
知ってたけど
口に出したら
明日、
きみに
逢えなくなる気がして
振り返るのが、
怖かった
きみのいない部屋に
日の出は
花を撒きましょう
きみのいない世界で
夕暮れを
閉じ込めましょう
ふたりが
共にいたのは
ほんの一時
ふたりが
共に生きたなら
つづく未来は
あったの
ああ
ふたりが
共にいたのは
ほんの一時だけ
ほんの一時だけ
何度、
生まれ変わっても
きみを
選びつづけるよ