詩人:放射能]
僕のポストに 放りっぱなしの手紙 住所も知らない
名前も知らない女の子
いつかまた
出会えるだろうと
希望的観測で
僕は幸福に包まれる
待ちきれなさにも
包まれて
電車内で初対面
と言うより初遭遇
雪見大福のような
真っ白な皮膚
セーラー服とギター
目が離せない程
僕は釘づけ氷づけ
1番大事な
ものは何かと
今なら即答できる程
美しいと表現できる程
車内から
見送ったのは××駅
フリータイムも
告白タイムも
曇り空みたく
飛んでいったけど
僕の意識まで
持っていかれちゃって
それ以来
僕はお地蔵さんさ
もう何通も書いた
見とれてたのが
悔やまれる
探偵に頼もうか
テレビ局に頼ろうか
もしも
僕が有名になれば
知ってくれるだろう
観てくれるだろう
だから
この唄は1人の為に
届くかな
届くはず
届けよ
時の経過と共に
衰えもせずに